7月28日、母が大阪から和歌山へ引越しをして来た。
徳島で生れ、大阪で五十数年生活し、七十歳を過ぎてから生活環境を変えるには、それなりの決断が必要だったでしょうが、私はそれでよかったと思っています。
我々が結婚した当初から同居で、孫三人のおしめを替え、一緒に生活をしてきたのですが、昨年1月、我々が和歌山へ引越しをしてきたときは、大阪での生活を捨てきれずに、一人頑張っていました。しかし、大阪での一見便利に思える生活よりも、三人の孫と心豊かに生活することを決断をしたのでしょう。
その引越しの準備をするために、家内が大阪へ行くことになり、その切符を買いにいったときのことです。指定券と乗車券を、紀伊田辺駅から天王寺駅経由京橋駅まで購入しました。みどりの窓口で購入して窓口から離れながら、何となく乗車券に目をやった時です。
「んっ!?2940円?」
確認のため販売機上の運賃表を見ると、天王寺駅まで2520円となっています。その時、前を歩いていた若い駅員さんに
「すいません、天王寺まで2520円やのに、京橋までやったら何で2940円になるの?なんかの間違いちゃう?」
大阪をご存知の方はおわかりかもしれませんが、天王寺駅と京橋駅はJR大阪環状線の内回りで160円区間です。それが420円も差額が出ているので、これはてっきり間違いだと思いました。
その若い駅員さんではわからないようで、彼は、改札にいた年配の駅員さんに『Help me』しに行きました。
年配の駅員さんは「これで合ってますよ」と自信を持った返答です。
「えっ?チョッと待てよ」
と心で感じながら、昔の高橋渉が顔を出してきました。
私は、生れた時は渉(わたる)という名前でした。数年前に英明(えいめい)に改名し、和歌山へ引越しをする間際に戸籍名も変更しました。
名前を変えたから、性格が変わるわけでもないと思われる方もいらっしゃるでしょうが、本質は変わらないけど、性質は変わるようです。
簡単に説明すると、お米は、ご飯やおかゆと調理によって性質は変化をしますが、お米としての本質は変わらないのと同じようです。名は体をあらわすわけです。
渉の当時は、普段は温和なのですが、自分の理に合わないと、急に腹が立ち理屈っぽくなってしまうのです。英明に改名してからは、徐々にそういう部分も少なくなり、自分でも「変わったな」と思います。
話の続きです。
「何で160円で行ける所を420円も取るんや」
少々言葉も荒くなってきました。
「距離計算の境目でそうなってしまうんです」
少々うろたえながら、年配の駅員さんが答えます。
間髪を入れず
「天王寺までの乗車券で、京橋で乗り越し金を払った方が安いわけか?それを知ってて黙って売ってるんか?あんたが反対の立場やったらどう思う?」
小さな駅の構内におおきな声が響き渡っています。
「・・・・・」
年配の駅員は何も答えません。
少し冷静になって
「自分で変やと思うことは少しでも改善するように頑張ってや」
といいながら、「久しぶりにやってしまったなあ〜」と思う自分が存在しています。
こういうのは部分は、自分では余り好きではありませんが、これも高橋英明の本性の一部のようです。
売れる広告プレゼンター・高橋英明