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☆55号☆

ひも付き?

2004年7月20日号   

「おとうさん、今日はなんの仕事するの?」
「みかんの消毒や」
「消毒?そんなんしたらアカンやん」
数日前の長男との会話である。
もちろん、我々は化学的に合成された農薬は散布しません。
我々が使っている消毒液は、木酢液、キトサン、ミネラル要素、有用微生物など自然界に存在するものをそれぞれ200倍から1000倍に希釈したものです。

2年ほど前、農林水産省は、化学的に合成した農薬以外でも、農家の知恵として使ってきた木酢液や牛乳や合鴨までも特定農薬に指定しようとしました。いろんな意見が出て、特定農薬問題は保留になりましたが、この春より、無農薬という言葉を使わないように指導しています。
何か意図的なものを感じません?

皆さん、農薬ってどういうイメージを持っておられますか?
農薬とは殺虫剤や除草剤のことで、人間の体によくないという印象がありませんか?
どうして、お風呂に入れたりする木酢液や、毎日のように飲んでいる牛乳や、合鴨農法の合鴨が、殺虫剤や除草剤の農薬と同じ括りにされるのでしょうか?
安全なものを作ろうと、殺虫剤や除草剤を使わずに農作物を作ろうと努力している農家は、虫や病気から作物を守るため、昔からの知恵で木酢液や牛乳などを使っています。
木酢液は、忌避効果があり虫を寄せ付けないようにしたり、微生物の餌にもなったり、殺菌力もあるようで、それで水虫が直った人もたくさんいます。
牛乳は、散布することで膜を張り、アブラムシなどに効果があるといわれています。
合鴨農法は、水田に合鴨を飼って行なう農法で、雑草を食べてもらったり、糞が有機肥料になったり、稲刈り後には貴重な蛋白源になったりと、一石三鳥です。
それらを特定農薬として、通常の農薬と同じ括りにし、無農薬という言葉を使用させないようにする、何処かおかしくありませんか?

有機栽培って、どういうイメージを持っていますか?
数日前、地元の主婦の方と話をしていて、有機栽培の話になりました。彼女達は有機栽培=無農薬栽培だと思っていたようです。

皆さんはどう思われていますか?
そう言っている私も、昨年4月に唖然としたことがありました。
和歌山市で、JAS認定の有機栽培の講習会に行った時のことです。その資料の中に、JAS認定の有機栽培で使用してもいい農薬のリストが入っているのを見て驚きました。講師の人の「この農薬は、作物がダメだと思った時に使ってください」という言葉だけで、使用回数の制限はありません。

当時の私は、先ほどの主婦の方と同じで、JASの有機認定の農作物は化学的に合成された農薬は一切使っていないと思っていただけに、何のためらいもなく農薬の話をしている講師が、私の目に不思議に写ったのを覚えています。

農林水産省も、無農薬の定義を混乱させるような政策を打ち出す前に、本当に何が安全かを考え、JAS認証有機栽培を本当に安全な認証にできるように考えてもらいたいモンです。
しかし、いろんなひも付きで無理なんかなあ?





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